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2014年07月 アーカイブ

2014年07月14日

娘と救急車と入院と

ようやく気持ちも落ち着いたこともあり,情報として一度頭に入れておくと少し気持ちが楽になると思うので,小さいお子さんを育て中の親御さん向けに書いてみます.最初に断っておきますが,今は元気ですので大丈夫です.あと,長いですので,興味のある人だけどうぞ.


先々週の月曜日に娘が熱を出して保育園を早退.その日の晩に40度近い熱が出て保育園に連れて行くことができなくなり,妻も仕事があったため,火曜日は終日仕事を自宅でやることにして娘の面倒を見ていました.大学教員は,講義や出張などがなければ,こういう時は家で仕事をしつつ子供の面倒を見ることができるので本当に助かります(まぁ,面倒を見ているときはほとんど仕事なんてできなくて結局仕事が山積みになるわけですが).

朝も38度台の熱があったため妻が行きつけの小児科に連絡したところ,まずは診察に来てくださいと言われたため,小児科が開くのを待って抱っこ紐で小児科へ.熱があってややしんどそうではあったものの,外に出れたので娘はご機嫌な様子.小児科でも聴診器を当てられた時は泣いたものの,それ以外はいつもどおりといった感じでした.

診察後,薬局で薬をもらって帰宅.娘は抱っこ紐の中で寝ていたのでそのまま布団で寝かしつけ,小一時間経ったところで目を覚ましたので昼ごはんを準備.処方された抗生剤(溶けるとかなり苦いらしい)をパラパラふりかけ騙しつつご飯を食べさせていたのですが,途中少し多めに入れてしまって苦さがバレてしまい,ご飯を嫌がってしまったので抗生剤は途中で断念.娘が好きなバナナなどを食べさせてあげ,お茶を飲んでご飯は終了.

ソファーに座りながら抱っこしていたところ,眠りについてしまったので布団へ.しばらく布団でゆっくりしていたところ,急に娘が両手足を硬直させて上にあげ,焦点の合わない目を開きつつ急にガタガタし始めました.呼びかけても反応がなく(まぁ,1歳なので普通に反応するかも怪しいですが),瞳孔も開いているような感じで硬直がひどくなるばかりだったため,このまま死んじゃうんじゃないかと怖くなって慌てて娘を抱っこ.トントンしても体は固まったまま.

兎にも角にも行きつけの小児科に連絡をしなければと,携帯電話を取り出すも電話番号は登録されていません.それならばと診察券を探しまわるものも,その診察券も見つかりません(後で妻に聞くと,その小児科には診察券が無いらしい).妻に電話するも仕事中なのでつながりません.そうこうしている間に,娘が急に何かを吐くような行動を繰り返しはじめました.そういえば小児科の場所をGoogle Mapsで検索したから,Google Maps上に電話番号が出ているかもとウェブブラウザを開いたところ,電話番号を発見.すぐに来るようにと言われても対応できるようにと,電話しながら財布と保険証を準備していました.

電話を受けてくれた人に状況(硬直の時間や現在の様子)を訊かれたので,まだ硬直が続いていること,そしてえづくような感じであることを伝えたところ,しばらく待つように言われたので,とりあえず,タクシーをすぐに捕まえるためにと娘を抱っこしつつ財布と保険証をもって家を飛び出したのですが,先生からの「はじめての痙攣だから救急車を呼ぶように」と連絡を受け,すぐに119へ電話.ここで,急に抱っこしていた娘の両手両足が弛緩し,ぐったりとしてバランスを崩したため少し慌てることに.

電話では,痙攣が続いていることを伝え,対応してくれた人に言われるままに住所や名前などを連絡.落ち着いて連絡しているつもりだったのですが,やはり慌てているのか,何度か先方に「落ち着いて」と言われてしまいました.家で待つようにと言われたため,抱っこしつつ家に戻って娘の背中をトントンと軽くたたいていたところ,徐々に娘の様子が落ち着いてきました(人間の心理とは面白いもので,救急車が到着する頃に容態が落ち着いていると別の意味で慌ててしまいますね.さっきまでそうだったんです・・・と).

数分後,救急車が到着.部屋まで来てもらうのは時間がかかると考えたため,最低限必要なものと財布と保険証,携帯電話をもって救急車へ.救急車で落ち着いてきたため,少し安心しつつ救急隊員の方の質問に対応することに.

・熱はいつから続いていたのか?
・痙攣は初めてか?
・硬直の時間は何分くらいだったか?
・硬直は左右対称だったか?
・水は飲めていたか?
・意識はあったか?
・目はどんな感じだったか?

などなど.答えることができる範囲内で回答していたのですが,抱っこしていたこともあって正確にはわからないということを伝えると,こういう時は寝かせてしっかり観察しなきゃいけないとのこと.その後,病院の救急でも同様の質問をされて,同じことを言われてしまいました.ちなみに,病院で追加的にされた質問は覚えている範囲内で下記の通り

・呼びかけに反応があったか?
・目の前で何かを動かした時に目は動いたか?(そんな冷静さは普通ないと思う)
・顔色の変化はあったか? チアノーゼのような症状はあったか?
・歯はどんな感じだったか?

など.どうしても,我が子が危機的な状況に陥っていると思ってしまうと,ついつい抱っこして何とかしなければという気持ちになってしまいます.ただ,こういう時は物を詰まらせないようにだけ気をつけて横たわらせ,症状はどうなのかなどについて冷静に観察しなければいけないのだそうです.抱っこしていると意識が戻りにくいこと,そして抱っこしていると硬直→弛緩で落としてしまう可能性もあり危険というのもあるのだと思います.

病院についた頃には落ち着いていたこともあり,おそらく20人に1人くらいかかる熱性痙攣でしょうということで自宅に帰ることに.ただし,痙攣が24時間以内に再発することはめったに無いため,もしそうなったらしっかり観察し,入院の可能性が高いので救急車か落ち着いていたらタクシーで病院まで来るよう連絡されました.また,その際に痙攣は通常2~3分で収まるから安心して良いこと,そして5分以上続いたら気をつけなければいけないとの話を伺い,一旦タクシーにて帰宅.

帰宅後,疲れていたのか娘はすぐに寝てしまったのでその隙に昼ごはん.3時間程度は起きてちょっと騒いだり,横になったりしていたのだけれど,4時くらいに再度痙攣の発作が.24時間以内の最発作ということで心を決めつつ対応.慣れとは怖いもので,今度はしっかり質問されたことを思い出しながら,しっかりと観察.呼びかけに反応がなく,目の前で物を動かしても反応がないこと,左右対称な硬直で顔色の変化がないことなどなど.2分程度で硬直がおさまり,その後何度も吐くような行動を繰り返し,次第に弛緩して行くのを確認し,お世話になった病院に電話してからタクシーで病院へ.こういう対応ができるようになるというのは,本当に経験って大きいですね.

電話で呼んだ妻と病院で合流し,救急で診察してもらい24時間以内の発作ということで入院へ.その後,診断のため色々血を取られたり,髄液を取られたり,点滴で沢山注射されたりと,親としてはなかなかつらい(本人はもっとつらいでしょうが)時を過ごすことになりました.

5日間入院して色々診察してもらったものの,3日目には熱もしっかり下がり,特に大きな問題は無さそうということで無事5日目に退院することに.初めての外泊が病院というのはなんというかかわいそうではありましたが,無事退院できたのでホット一息です(さておき,両実家が遠方にある状況において入院ってかなり厳しいですね).

退院から1週間ちょっと経過し,落ち着いてはいるものの,まだ熱が上がることもあったりして油断はできません.また,熱性痙攣の発作を一度起こすと,再発する可能性は3割程度なのだとか.私も小さい頃に熱性痙攣を起こしているらしいので(記憶は当然ありませんが),その可能性も高いかもしれません.ただ,今は元気に靴を履いて暴れまわっていますので,まぁ大丈夫だと思います.


さておき,しばらく夢に出てしまうくらいショックを受けた出来事でしたし,本気で死ぬかもとか思っていたためかなり精神的なダメージを受けたのですが,知識って本当に重要だと感じた数日間でした.みなさんも,もしそういう状況になった時は,私のように慌てて抱っこしてトントンするのではなく,落ち着いて対応して頂ければと思います.また,期間中,色々な方にご迷惑をお掛けしてしまいました.ご配慮いただき,本当にありがとうございました.


今週末,妻が友人の結婚式のため家を留守にするため,娘と2日間ふたりきり.今度はなにもないことを祈るばかりです.

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